結婚の質、「Quality of Marriage」を略したもので、「結婚すれば一律に幸福である」というひとつの社会通念に疑問を呈し、結婚生活にも幸福度の差、つまり結婚に質の違いがあることを客観的に捉えるために開発された指数です。

夫婦間の相性というカタチではなく、既婚者各個人が、今現在のパートナーとの結婚生活にどの程度の幸福を感じられているか、その幸福度を“結婚の質”として数値化しています。

近年、ブータンのGNH(国民総幸福度指数)やフランス・イギリスなど様々な国で幸福度を数値化する試みが行われていますが、『QOM』は現代の日本人の結婚観を反映し、“結婚の幸福度”の数値化を試みた世界でもユニークな指数です。

『QOM』を構成する6つの力

この度の研究開発を経て、結婚の幸福度を構成する「自己PR力」「観察力」「仲良し力」「ケンカ力」「過去未来力」「境界力」という6つの要素が発見されました。
全ての要素に「力」という名前を冠していますが、興味深いことに結婚の幸福度を構成する要素のほとんど全てが、世帯年収や子どもの有無等に関わらない、自らの努力で変えていける行動・意識要素でした。
つまり、現時点で例え『QOM』が低い、すなわち現在のパートナーとの結婚生活に幸福を感じていなくとも、この6つの力を磨き発揮することで幸福度を向上させることができる、ということです。

  • 自己PR力

    自分の性格や価値観、行動基準を、言葉や態度でパートナーに伝え、理解してもらえる力を備えているほど、現在の結婚生活に対する幸福度が高い。

  • 観察力

    パートナーの性格や価値観、行動基準を俊敏かつ的確に観察し、感じ取って理解する力を備えているほど現在の結婚生活に対する幸福度が高い。

  • 仲良し力

    スキンシップや、仲良しを再認識できるコミュニケーションを積極的に取る力を備えているほど、現在の結婚生活に対する幸福度が高い。

  • ケンカ力

    パートナーとのケンカをうまく活用し相互理解を深めたり、いざ衝突した際の炎上具合をコントロールできる力を備えているほど、現在の結婚生活に対する幸福度が高い。

  • 過去未来力

    自分とパートナーの共通の歴史やビジョンを多く持ち、二人でいることの意味を日頃から認識する力を備えているほど、現在の結婚生活に対する幸福度が高い。

  • 境界力

    夫婦であると同時に、別個の人間としての社会生活を認め、パートナーとの差異性を受容し、線引きできる力を備えているほど、現在の結婚生活に対する幸福度が高い。

自己PR力や観察力は全体のベースとなる基礎的な力。上に行くほど、発揮するのが難しい高度な力。

QOMの今後の展開について

本研究開発を通じて、もう1つ大きな発見がありました。この研究調査にご協力してくださった方々から、「改めて夫に対する愛情や感謝を考える機会になった」や「やっぱり自分には、今の妻しかいない、と感じさせていただきました」等のコメントを多数頂戴しました。『QOM』を測定することは単に現時点の結婚幸福度を把握するだけでなく、改めてパートナーの魅力やその関係性を客観的に見つめなおすことで、当たり前の日常に幸福を感じるいい機会になりえるポテンシャルがあることがわかりました。

より多くの方に、『QOM』を測定していただき、結婚生活を客観的に見直す機会をご提供いたしたく、研究結果に基づいたオンライン診断サービスを展開させていただく運びとなりました。

また、「より幸福な結婚生活をサポートしたい」という志を共にする官公庁様や企業様と、『QOM』の研究データ提供などの形でパートナーシップを組み、多面的な展開も積極的にしていく所存です。ご興味のある方は、ご遠慮なくお問い合わせください。