『QOM』開発の背景

パートナーエージェントは、これまで「婚活のPDCAサイクル」 や「EQアセスメントをもちいた価値観マッチング」などの手法で、結婚生活のパートナーを選ぶための科学的な手法を開発提供してきました。それらを活用することで、高い水準の成婚率(出会いから結婚に至るまでの確率)を誇っています。
しかし結婚は新しい生活の始まりでもあり、パートナーとの出会いの提供にとどまらず、結婚後の生活の質までをお客様にお約束していきたいと考えました。
そして、現代における結婚の本質的な意味や、幸福の形成要素がどこにあるのかを捉えた上で、出会いから結婚後までをトータルでサポートするためのサービスを新たに開発しようと考えました。

「生活者発想」を標榜する博報堂では、生活者の意識や行動に関する様々な研究を行っています。
その最新の研究の中に、“これからは経済力でなく個人の「楽しむ力」が生活満足度と相関する”、という新しい社会の到来について考察した【楽差社会】研究があります。
この研究はこれからの「結婚の本質的な意味」を捉えるためにまさしく有効なものであり、博報堂研究開発局の専門チームからこの研究成果の提供を受け、『QOM』開発に至りました。

パートナーエージェント
2006年設立。専任の婚活コンシェルジュによる婚活支援サービスを展開。入会から成婚まで1対1の担当コンシェルジュが活動サポートを行う。入会時に行なわれるコーチングインタビュー、電話でのフォロー、交際中の相談など、データだけでは分からないお客様の人柄や魅力まで理解し、ご紹介相手に伝えることで適切な出会いをサポートする。
博報堂 研究開発局
「生活者発想」で様々なソリューションを提供する博報堂のソリューションクオリティを支えているのは、世界でも類を見ないほど充実した研究開発部門。生活者データベースの開発や、環境その他の社会テーマに関する応用研究、ヒット潮流分析などの世相分析など、様々なテーマでの研究開発活動を行っている。

博報堂研究開発局 【楽差社会】研究とは

博報堂研究開発局が2012年度から行っている社会研究・生活者研究の1テーマです。

「国民生活基礎調査」「国民生活に関する世論調査」等の統計資料をみると、2000年前後まで、所得と生活満足度は比例関係にありました(図表1)。これは、それまでの社会が、所得が上がれば生活が豊かになると当たり前のように考えられていたということ、すなわち、所得=モノを消費する力の差によって豊かさに差がつく「格差社会」だったことを意味しています。

ところが2000年代半ば頃から、所得と生活満足度が相関しなくなり始めます。これは、モノを手に入れなくても十分楽んでいる人がいる、あるいは、同じモノを手に入れても楽しめる人と楽しめない人がいる、ということでしょう(図表2)。さらに言えば、モノではなく、個人の「楽しめる力」や「楽しもうという動機の強さ」によって「生活の豊かさ」に差がつく社会になりつつあるということです。

そこでは、例えば、モノは独占するのではなく皆と共有したほうが楽しい、勝者と敗者を決める競い合い=「競争」をするより、全員が楽しむための競い合い=「競演」をする方が楽しい、といった新しい価値尺度が生まれています。このような社会を本研究では【楽差社会】と命名し、かつての格差社会の文脈では読み取れない世の中の事象やその動力を【楽差社会】の価値尺度で捉え直す試みをしています。

  • 図表1:所得と生活・所得満足度の関係
  • 図表2:格差社会と【楽差社会】の違い概念図

『QOM』開発概要

  1. STEP 0

    既存研究の共有

    博報堂の既存研究『楽差社会』を共有。

  2. STEP 1

    視点の網羅

    20代〜60代の既婚者全160名を対象に自由回答を中心とする定性調査をWEB上で実施。

  3. STEP 2

    仮説の集約

    パートナーエージェントの知見ノウハウ及び、博報堂研究「楽差社会」の観点から、結婚の幸福因子仮説を構築。

  4. STEP 3

    検証と指数化

    20代〜60代の既婚者全3600名を対象に、定量調査を実施。仮説の検証と、指数化を実施。

【STEP3調査概要】

調査期間:2013年9月17日〜24日

調査パネル母体:マクロミル

対象者割付:国勢調査2010に基づく3600サンプル

男性

  20-24歳 25-29歳 30-34歳 35-39歳 40-44歳 45-49歳 50-54歳 55-59歳 60-64歳 65-69歳 合計
全国 12 66 142 204 198 196 196 228 274 227 1743
北海道・東北 2 8 16 21 20 22 25 30 33 26 203
関東 3 21 48 71 72 68 63 71 86 74 577
中部 2 12 27 39 37 37 37 43 53 44 331
近畿 2 10 23 34 33 31 30 34 44 39 280
中国 1 4 8 12 11 11 12 14 17 14 104
四国 0 2 4 6 5 6 6 8 9 7 53
九州・沖縄 2 8 16 21 19 21 23 28 30 23 191

女性

  20-24歳 25-29歳 30-34歳 35-39歳 40-44歳 45-49歳 50-54歳 55-59歳 60-64歳 65-69歳 合計
全国 20 87 168 228 215 208 208 239 271 213 1857
北海道・東北 3 10 18 23 23 25 27 32 32 25 218
関東 6 28 58 80 76 69 65 74 86 69 611
中部 4 17 32 44 41 40 40 45 52 40 355
近畿 3 14 27 39 36 34 32 37 45 36 303
中国 1 5 10 13 12 12 13 15 17 13 111
四国 1 3 5 6 6 6 7 8 9 7 58
九州・沖縄 3 11 18 23 22 23 25 29 29 22 205